アズビル株式会社
待ったなしの課題を抱える製造現場に変革を起こす
アズビルのシン・オートメーションが集結
製造業が抱える課題は、人手不足やエネルギーコストの高騰、CO2排出量削減など多岐にわたるとともに、対応は待ったなしの状況だ。製造現場と一緒になってこれらの課題を解決し、DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)を推進していくためには何ができるのか。アズビルのソリューション群を紹介する。
「人間を苦役から解放する」という創業時からの精神の下、ビルディングオートメーション、アドバンスオートメーション、ライフオートメーションの3つの事業が一体となり、「人を中心としたオートメーション」を追求するアズビル。1世紀以上にわたり培ってきた高度な計測・制御、エネルギーマネジメントに関する技術とノウハウを基盤に、建物や工場、家庭における人々の安心・快適・達成感の実現と、地球環境への貢献を支えてきた。
近年、アドバンスオートメーション事業の主要顧客である製造業においては、生産年齢人口の減少に伴う人手不足や熟練者の技術継承、資材やエネルギーコストの高騰、さらには環境負荷低減をはじめとするサステナビリティ社会への対応など、数多くの課題に直面している。
これらの課題に対してアズビルは、画一的なアプローチではなく、それぞれ状況が異なる個々の現場に寄り添った課題解決のサポートを行っている。この活動の中心的な役割を担っているのが、IIFES 2024に向けてアドバンスオートメーションカンパニーが出展するソリューション群だ。
オートメーションの多様な価値を4つのゾーンから発信
IIFES 2024への出展に当たってアズビルは、「シン・オートメーションでつくる、製造現場の未来―アズビルと共に持続可能な社会へ―」というブーステーマを掲げた。「あえて『シン』とカタカナで表記したのは、『新』はもとより『進』『深』『真』『診』など、アズビルが提供するオートメーションの多様な価値を発信したいと考えたからです。製造現場の要所に配置したセンサーから継続的に収集したデータに基づくコントロール、さらにはデータ利活用による高度な現場支援からカーボンニュートラルを目指した環境負荷低減への貢献まで、アズビルの幅広い対応力を展示会でお伝えしたいと思います」と、アズビル アドバンスオートメーションカンパニー SSマーケティング部 部長の植木 亮太氏はブーステーマに込めた思いを語る。
このコンセプトの下、アズビルは製造業の多様な業態や課題、目的に合わせ、「ファクトリーオートメーションゾーン(FAゾーン)」、「プロセスオートメーションゾーン(PAゾーン)」、「自律化ゾーン」、「グリーントランスフォーメーションゾーン(GXゾーン)」の大きく4つのゾーンを設けて展示を行う。
加工組立メーカーやプロセス系製造業の課題を解決
各ゾーンの見どころを見ていこう。「FAゾーン」では、電気電子・半導体をはじめとする加工組立メーカーに向けた展示を行う。この分野は特に技術進化のスピードが速く、製造現場では設備・装置の新陳代謝を図っていかなければならない。
「お客さまを取り巻く技術や市場環境の激しい変化に合わせて、アズビルではタイムリーに新商品を提供しています」と植木氏は強調し、その一端としてIIFES 2024に出展する製品を一部紹介する。
まずはデジタル指示調節計 SDC 形 C1A。48×48mmマスクサイズの小型でありながら、センサー入力信号に対し±0.1%RDの高精度と、サンプリング周期25msの高速な応答制御を実現。圧力制御、流量制御のような低レイテンシーが要求される制御対象に対してもPIDパラメータの調整値をより容易に確定できる。
次にデジタルマスフローコントローラ 形 F4Q。アズビル独自の微小熱式流速センサーと大型LED、液晶表示器を搭載し、流量制御の課題を解決する。そしてサファイア隔膜真空計 形 V8C/V8S。受圧部に高耐食性・高耐熱性に優れた単結晶サファイアを使用し、耐デポ性能を改善したものだ。
「PAゾーン」では、主にプロセス系製造業に向けた展示を行う。ブースには実際に10台以上のコントロールバルブを設置し、調節弁メンテナンスサポートシステム PLUG-IN Valstaff™による複数台バルブに対して自動で実施するストローク検査やバルブ解析診断サービスのデモンストレーション、監視制御システム(DCS)を中心としたプラントオペレーションのソリューション展示を行う。
「多くの製造現場で熟練者の経験を基に行われているバルブの調整をデジタル化し、属人化や技術継承の問題を解決するとともに、より効率的なプラント運転を実現する仕組みをご覧いただけます」とアズビル アドバンスオートメーションカンパニー SSマーケティング部 プロダクトマネージャーの久津間 康博氏は訴求する。
自律化システムとGXへのアプローチで製造業の未来を開く
「自律化ゾーン」では、人とシステムの役割を変える新しいオートメーションのあり方、自律化システムを紹介する。なかでも目玉は、BiG EYES™というAIを活用したオンライン異常予兆検知システムだ。
「お客さまの製造現場における過去の操業データ(正常運転時のデータ)から設備・装置の正常な振る舞いをAIが学習、モデル化し、それを用いて24時間365日監視します。これにより人間の目では気付かないような普段と異なる状態(異常予兆)をAIが検知し、通知します」と植木氏は説明する。
さらにアズビルではこのAIが検知した状態をOTレイヤーにもフィードバックし、自律的なパラメータ変更や、検知精度をさらに高めていくための継続的なモデルの再学習などを可能とする自律化システムの実現を目指すという。
「GXゾーン」では製造業だけに限らずすべての産業を対象とし、カーボンニュートラルや省エネルギー関連のソリューション展示を行う。「アズビルでは各事業所のCO2排出量の見える化に始まり、省エネルギーからカーボンニュートラルへとつながる一連の取り組みや、再生可能エネルギーへの転換計画の立案・運用を一貫してサポートしています。その全体像をご覧いただけます」と、アズビル アドバンスオートメーションカンパニー SSマーケティング部 販売促進グループ グループマネージャーの本堂 尚氏は呼びかける。
なお、ここまで紹介してきた4つのゾーンでは、単に展示を見るだけではなく、より深掘りしたソリューションの内容を個別に質問することも可能だ。「お客さまが実際に抱えている課題をブースまでお持ちいただければ、解決に向けたアプローチを一緒に検討することも可能です。ぜひお気軽にご相談をお寄せください」と植木氏は語る。
さらに、セミナー会場では製造業の間でも関心が高まっているDX、生成AIにフォーカスした講演を行う予定だ。
「前半は圓窓 代表取締役の澤円氏(元日本マイクロソフト業務執行役員、テクノロジーセンター センター長)から、DX、AIとうまく付き合っていくためのマインドセットなどについてお話をいただきます。後半はアズビル社内での生成AIへのトライアル事例を紹介します」と久津間氏は語る。
アズビルの展示ブースおよび講演を通じて、課題解決と変革のためのヒントをつかんでもらいたい。
出展ブース
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アズビル:製造DX:生成AI活用のポイントと取り組み事例
1月31日(水)13:00~14:30 西ホール4階・特設セミナー会場 B
スポンサードセッション S-13B -
アズビル:学生応援企画
1月31日(水)13:30~13:50 西ホール アトリウム特設ステージ
学生応援企業セッション -
アズビル:バルブ解析診断サービスの最新動向
1月31日(水)15:00~15:40 西ホール4階・特設セミナー会場 D
出展者セミナー X-15D -
アズビル:学生応援企画
1月31日(水)15:15~16:00 事前登録制・無料
若手社員によるトークセッション -
アズビル:デジタルマスフローコントローラ 進化した性能/機能のご紹介
2月1日(木)14:00~14:40 西ホール4階・特設セミナー会場 C
出展者セミナー X-24C -
アズビル:HART通信の悩みを解決する スマートHARTモデムのご紹介
2月2日(金)14:00~14:40 西ホール4階・特設セミナー会場 D
出展者セミナー X-34D
セミナー
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アズビル:最適化技術によるカーボンニュートラルへの貢献
OS-01 オンラインスポンサードセッション
アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー
webinfo_aac@azbil.comオンライン展は2/16(金)で閉幕しました