IIFES News Magazine

2019年、「IIFES(アイアイフェス)」として新たなスタートを切ることとなった「システム コントロール フェア/計測展TOKYO」は、この度、「IIFES News Magazine」を創刊しました!

展示会に関するご案内だけでなく、世界の製造業の最新動向をご紹介するコラムを毎月発信していきますので、ぜひご期待ください!

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2018年11月【Vol.1】どうなった『インダストリー4.0』

「まだインダストリー4.0なの?」。昨今の製造業を巡るトレンドを大雑把に表現するのに「いわゆるインダストリー4.0の・・・」と口にしたところ相手に言われてしまいました。日本で2015年初めころから一気に盛り上がった「インダストリー4.0」のブーム。いまや、すっかり沈静化したように見えます。このごろでは、「インダストリー4.0」をキーワードとして前面に打ち出した報道やイベントは、あまり見なくなりました。いわゆるバズワードとしての「インダストリー4.0」という言葉の役割は、すでに終わったようです。

とはいえ、ブームをキッカケに表面化した産業革新の動きは着実に広がっています。例えば、大手を中心にICTを積極的に導入した新たな製造拠点を建設する企業が出てきました。工作機械や工業用部品など産業用商材を扱う展示会では、業界の有力企業がICTを利用した新しい提案を積極的にアピールし、多くの来場者の関心を集めています。こうした中で、次のキーワードとして浮上しているのが「デジタル化」です。

ここで言う「デジタル」とは、言葉の本来の意味よりも大きな概念を指しています。クラウド、IoT、AI(人工知能)など多様なICTの総称です。これを利用して事業基盤を改革し、新しいビジネスモデルを創出することが、いわゆる「デジタル化」です。こうした概念は、製造業を中心に着実に産業界に定着しつつあります。「IoT」や「スマート工場」「ネットワーク(つながる技術)」など、特定領域の技術が話題になることが多かった「インダストリー4.0」のブームのころとは雰囲気が変わったと思います。新しい概念について議論しながら個別の技術を検討する時期を終え、いよいよ概念全体の実践に取り組む局面を迎えつつあるということでしょう。

こうしたタイミングで、長い歴史を誇る「システム コントロール フェア(SCF)」と「計測展TOKYO」が完全に一体化し、2019年、「IIFES(アイアイフェス、Innovative Industry Fair for E x E Solutions)」がスタートします。その第1回目の開催に向けてお送りするメールマガジン「IIFES News Magazine」では、産業の新しい時代を実感できる情報を、いち早くお届けします。

(「ものづくり未来図」編集長/日経BP総研 主任研究員 三好敏)

2018年12月【Vol.2】IIFES 2019 出展申込受付開始!

【1】「IIFES 2019」出展申込受付開始!

12月11日(火)10:00より、出展申込受付を開始しました!既に、大変多くの出展お申し込みをいただいております。
いよいよ「IIFES 2019」が本格的に始動します。ぜひご期待ください。
※出展に関する詳細にご案内は、こちらよりご確認ください。

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【2】 今月のコラム「『デジタル化』の最前線」

2018年11月に東京ビッグサイトで「日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」が開催されました。隔年で開催されている、このイベントには世界で活躍する日本の大手工作機械メーカーがこぞって出展し、最新鋭の装置や先進技術を披露します。今年も連日大賑わいで、来場者の関心が高い企業のブースは、ゴールデンウィークの行楽地並みの混雑ぶりでした。

今回のJIMTOFの見どころの一つが、各社の「デジタル化」の取り組みです。多くの出展企業が、 IoT(Internet of Things)などのICT(情報通信技術)を利用した様々な新しい仕組みやサービスを展示していました。例えば、企業の壁を越えて会場内にある様々な機器を一つのネットワークにつないでデータを収集するデモを主催者が実施しました。すでに、ものづくりの世界で「つながる」ことが当たり前になっていることを実感した来場者は多かったのではないでしょうか。「遠隔監視」や異常を事前に察知して対応する「予兆保全」の機能を提供するシステムを展示する企業のブースも数多く見かけました。モノだけでなく人の動きを補足して生産性向上に役立つ情報を提供するツールの展示もありました。

2016年に開催された前回のJIMTOFから、こうした動きはありましたが、今回はより具体的かつ実践的な内容の展示がグッと増えています。これを見て業界全体がデジタル化のトレンドを前提にしたビジネスを目指す方向へといち早く舵を切っている印象を受けました。

ものづくりの「現場」に向けて直接製品やサービスを提供している工作機械業界の皆さんは、いわばデジタル化の最前線にいる方々です。動きが早いのは当たり前のことかもしれません。しかも「現場」は、デジタル化のトレンドの先を見据えたビジネスを開拓するうえで重要なポイントです。つまり、サイバー領域を中心に進んだ近年のIT革新と異なり、今回の革新はリアルな領域にある「現場」を巻き込まなければ実現しません。その「現場」に直接関わっているという強みを生かそうと考えるのは当然です。

もちろん、あらゆる産業を巻き込むデジタル化の最前線にいるのは工作機械業界だけではありません。あらゆる分野の「現場」に関わる企業の方々が、有利なポジションを生かした新な事業展開を、いま模索しているはずです。こうした中、製造業の現場を支える「オートメーション」と「計測」の先端技術をテーマに開催する「IIFES」の役割は、一段と重要になっているように思います。

「ものづくり未来図」編集長/日経BP総研 主任研究員 三好敏)
※「ものづくり未来図」 はコチラ→ https://project.nikkeibp.co.jp/monomirai/

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【3】東西でIIFESプロモーションを展開中!

IIFESは、異業種を含む様々な分野の展示会と積極的に連携を図っています。
連携展示会のうち、今年10月に開催したデジタルテクノロジーが集結した「日経 xTECH EXPO 2018」と今年11月に開催した、計測・制御技術の総合展「計測展2018 OSAKA」に、IIFESは出展し、東西でプロモーションを行っています!
2展の展示会レポートを公式サイトに掲載しておりますので、ぜひご確認ください。

■ 2018年10月17日(水)-19日(金)開催:日経 xTECH EXPO 2018
デジタル化の境界領域で重要度が高まるIoTの活用

 日経BP社が主催するテクノロジー展示会「日経 xTECH EXPO 2018」(以下、xTECH EXPO)が10月17日~19日、東京ビッグサイト(東京・江東)で開催された。従来日経BP社が主催していた「ITpro EXPO」から装いを新たにしてのスタートとなった。xTECH EXPOは、異なるテクノロジー同士や、ビジネスとテクノロジーなどが交差する領域に焦点をあてることをコンセプトに「エンタープライズICT 2018」「クラウド Impact 2018」「Security Solution 2018」など、10個のイベントが同時開催する形式を採っている。ここでは“計測と制御”に関係の深い「IoT Japan 2018」を中心にレポートしよう。

 IoT Japan 2018の出展ブースを構える企業は22社あり、ほかにも他のテーマイベントの中でIoTを謳っている出展が数社ある。全体から見ると決して多くはないが、IoTはAIと並んで確実に企業が取り組む主要な技術テーマになっているといえよう。

技術系出身のJAL社長が予知保全の事例を語る
赤坂祐二氏

 基調講演は、日本航空の赤坂祐二代表取締役社長による「「『人財×テクノロジー』~安全・快適な空の旅を実現する『人』と『技術』の融合~」。赤坂氏は整備畑一筋という技術系出身の社長である。整備作業にともなうドキュメントの削減をスマートフォンやタブレットの活用で実現し、整備士の働き方改革に貢献したという。さらに、航空機の予知保全の事例についても触れた。航空機には膨大な数のセンサーが搭載されており、従来はここから吸い上げたデータをたんにクラウド上にビッグデータとして貯めていただけで、故障があったときに参照していたという。これに対して、手間のかかる解析作業を進めることで、フラップの動きなど、およそ50ケースの予兆を捉えることに成功したという。

“結果にコミットする”にはIoT活用が必要
岡田章二氏

 IoTを活用している事例として、RIZAPグループの講演が人気を集めた。同社取締役で事業基盤本部長の岡田章二氏は「RIZAPグループが挑むクロステック」と題する講演を行い、ダイエット事業を中心に同社のビジネスがいかにデジタル技術の総合力で成り立っているかを紹介した。顧客の健康状態、顧客へのカウンセリング、ダイエットシミュレーション、サプリメントの推奨、オンライン予約、トレーナーからのメール、レッスンシステム、スコア管理などをフル活用している。

 以前はトレーナメソッドの教育に力を入れるだけであったが、睡眠時間や血圧、心拍数、栄養情報、トレーニング内容などの顧客データをIoTから収集し、栄養士とトレーナーによる顧客に応じたレコメンデーションに力を入れることで、ダイエットに成功するようになった。さらに最近は顧客とトレーナーとの相性を考慮することでより高いコミット率アップにつながっているという。

 IoTが一番成功している例として、2018年4月から始まった、ゴルフのレッスンアプリを挙げた。センサーでスイングのデータを取ることで正確なショットができるようになる。「すべてが結果にコミットさせる」──と同社のデータの取得からそれに基づいた判断まで一貫している実例を見せつけて参加者をうならせた。

ソラコム「IoTはテクノロジーの総合格闘技です!」
玉川憲氏

 IoTの製品・サービスのサプライヤーとしては、ソラコムの講演が熱気にあふれていた。同社代表取締役社長の玉川憲氏が「IoT活用の羅針盤 ~IoT通信の進化と実践事例にみるIoT活用戦略~」と題する講演を行った。同氏は「すべての企業がAIとIoTになっていかなければ」と述べ、「IoTはテクノロジーの総合格闘技なのです」と、IoTにかける意気込みを語った。

 これまで同社は、IoTを普及させるための様々な努力をしてきた。2015年に発表されたSIM(Subscriber Identity Module)とデータ通信処理から成る格安通信サービス「SORACOM Air」に始まり、クラウド連携、グローバルSIM対応など同社が新サービスを出すたびに、普及のハードルが下がってきた。同展示会に合わせて発表された製品は、ボタン型デバイス「SORACOM LTE-M Button powered by AWS」。電池内蔵でLTE-Mで通信する。ボタンの押し方を変えることで、遠隔地にあるアプリケーションを操作するようにプログラミングできる。

 ほかにもxTECH EXPOのセミナーのラインアップには、5Gをめぐって総務省と大手キャリアによるパネルディスカッション、SOMPOホールディングスとオムロン サイニックエックスによるIoTやAIに関する特別対談、大阪ガス、アマゾン ウェブ サービス ジャパン、TOKAIコミュニケーションズ、日本IBMの各講演など見るべきものが多かった。

センサーに加えて通信、クラウド、システムがセットになった展示が多数
展示ブース写真は上からコア、Ayla Networks、IMVのブース

 xTECH EXPOの展示ブースの話題としては、コア(東京・世田谷)による「においトライアルキット」が面白かった。においセンサーにデータ通信とクラウドサービスを組み合わせたサービスになっている。化学プラントやインフラ設備の異常検知に威力を発揮する。同製品には「日経 xTECH EXPO AWARD 2018」の「産業IoT賞」が贈られた。

 横河電機は3軸加速度センサーと温度の測定結果を無線で伝えるIIoTのソリューションを展示した。他にも光ファイバーによる多点温度計測、IIoTのクラウド管理システムなどもデモしていた。

 Ayla Networks(横浜市港北区)は家電の遠隔操作やメンテナンスを行うIoTクラウドサービスとして、電球、掃除機、コーヒーメーカーなどの制御をデモしていた。

 IMV(大阪市西淀川区)はIoT振動診断ユニット「ラムダバイブロ」を出展した。振動センサーに加えて、データを収集するためのデータベース、データの分析システム(NTTテクノクロスとの共同開発)などもセットになっていて、視覚的に設備故障の予兆を検出できる。

 東芝情報システムは眼鏡型ウエアラブル機器と小型のエッジコンピュータを組み合わせた製品やIoT導入ソリューションをアピールしていた。眼鏡型ウエアラブル機器は、HOYAデジタルソリューションズが健康監視向け、トビー・テクノロジーが視線計測向けなど、複数の出展があった。

 いずれの出展も、製品が単独としてあるのではなく、IoTとしてつながりサービスになっているものが注目を集めていた。

写真写真は上からコア、Ayla Networks、IMVのブース
■ 2018年11月7日(水)-9日(金)開催:計測展2018 OSAKA

11月7日(水)-9日(金)、グランキューブ大阪にて、計測展2018 OSAKAか開催された。「未来を、共創(つく)る。~“KANSAI” Connecting Invention~」をメッセージに、関西圏の産官学やIoT活用推進団体と密に連携した、また産業のマザーツールである計測と制御技術の最新動向を展示・セミナーを通して、発信していた。

特に今回は、「工場設備とIoT」と「AIと自動運転、自動化技術」に焦点を当て、3 日間で66 テーマのセミナーと関連展示を企画したり、経済産業省近畿経済産業局に加えて、通信を担う総務省近畿総合通信局、公益社団法人計測自動制御学会、公益社団法人自動車技術会関西支部、一般社団法人電子情報技術産業協会などと協調を図り、産学官連携によって概念から実践へと深化させ関西から具体的な解決策を発信する様々なセッションを企画やビジネスマッチングを企画するなど、来場者と出展者の交流やビジネスマッチングが可能な企画・セミナーが満載な展示会であった。

※計測展2018 OSAKAの詳細は、計測展2018 OSAKAの公式サイトにてご確認ください。
https://jemima.osaka/

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編集後記

今回は日本国内の連携展示会の2つをご紹介しましたが、先月11月27日(火)から11月29日(木)、IIFES事務局はクリスマスマーケットで賑やかなニュルンベルグメッセ(ドイツ・ニュルンベルグ市)にて開催された、産業用制御システムの専門展示会「SPS IPC Drives」を視察してきました。
次号で、「SPS IPC Drives」をご紹介しますので、ぜひご期待ください。

皆様にとって、今年はどんな年でしたか?
IIFESは展示会名称を新たに、新たなスタートを切った重要な年でした。いよいよ来年、「IIFES 2019」の開催年となります。関係者一同、さらに気を引き締めて企画準備を進めてまいります!
少し早いですが、皆様よいお年をお迎えください。

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2019年1月【Vol.3】半導体産業に新たな胎動

【1】「IIFESセミナー 2019」を6月5日(水)に開催します!

1今年6月5日(水)、展示会開催に先駆け「IIFESセミナー 2019」をイイノホール(東京)にて開催します。
「ものづくり」と「デジタルテクノロジー」を掛け合わせることで進化した日本型「MONODZUKURI」の姿をお見せします!
講演者決定情報などの最新情報は、本メールマガジンにてお知らせしていきます。
「IIFESセミナー 2019」の事前登録開始は、4月上旬を予定しておりますので、ぜひ今からご予定ください!

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【2】 今月のコラム「半導体産業に新たな胎動」

前回に続き、今回の展示会の話題です。「SEMICON Japan 2018」が、2018年12月に開催されました。SEMICONと言えば半導体製造装置・材料の展示会として知られていますが、最近は応用に関する展示にも力を入れており、「エレクトロニクス製造のサプライチェーンの展示会」と主催者は紹介しています。2018年のSEMICONでは、日本の半導体産業の新しい可能性を感じさせる展示や企画が目に留まりました。

その一つが、世界でも注目を集めている日本のAIベンチャー、Preferred Networks(PFN)代表取締役社長 最高経営責任者の西川徹氏が登壇した基調講演です。同氏は、講演の中でAIチップを自社で開発中であることを明らかにしました。AIチップの開発では、米Googleや米Amazon.comなど海外の大手IT企業が先行しています。こうした領域に、久しぶりに日本企業の名前が挙がりました。PFNは、ソフトウエアとハードウエアの両方を揃えてAIの新しい可能性を一段と強力に追求する考えです。

今年が初めての展示ではありませんが、多品種少量生産に適した小型半導体製造装置を開発しているミニマルファブ推進機構の展示も、半導体産業の新しい方向を先取りしている印象を受けました。最新鋭の半導体製造装置は直径300mmの大口径ウエーハに対応した装置が主流ですが、ミニマルファブが開発している装置は、直径12.5mmの小口径ウエーハ。こうしたウエーハを使って小回りが利く生産できるのがミニマルファブの特徴です。ひたすら高い生産性を追求していた従来の半導体産業とは真逆の方向の取り組みと言えるでしょう。年々、装置の種類が増えており、これとともに対応できる製造技術の幅が広がっています。この日本発の取り組みに関心を示す海外の研究機関も出てきたそうです。

こうした新しい取り組みが進むことで、日本の半導体産業に世界の注目が集まる日を期待したいです。

「ものづくり未来図」編集長/日経BP総研 主任研究員 三好敏)
「ものづくり未来図」→ https://project.nikkeibp.co.jp/monomirai/

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【3】海外展示会と連携し、日本型「MONODZUKURI」をグローバルに発信

IIFESは、海外展示会と来場者プロモーションやセミナー講師交換などで連携し、グローバルの潮流を発信していくとともに、Society 5.0の実現やConnected Industries への取り組みなど社会環境の変化に対応できる、日本型「MONODZUKURI」を発信していきます。

IIFES2019実行委員会および事務局は、2018年11月27日から11月29日、ニュルンベルクメッセ(ドイツ・ニュルンベルク)にて開催された、世界最大級の産業用制御システムの専門展示会「SPS IPC Drives 2018」を訪れ、主催者代表と意見交換を行い、相互の展示会の発展に向けた継続的な連携を確認しました。

今後は「SPS Industrial Automation Fair (略称:SIAF) Guangzhou」(2019年3月 中国・広州)や「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ)」(2019年4月 ドイツ・ハノーバー)においても、連携強化を図っていきます。なお「SIAF」では、IIFESより講師を派遣し、セミナーを行う予定です。

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